最悪の時期は肺炎の一歩手前というところまで悪化してしまったのですが、
年末のこの時期になってようやく復調してまいりました。
3週間以上も放置状態だった拙ブログでございますが、
今日からボチボチ再開していこうと思っとります。
再開第1弾は、この3年間ずっと玉ケン厩舎を引っ張り続けてくれた、この馬の引退について・・・
暮れの香港スプリント連覇を果たして社台SS入りするロードカナロアでございます。
19戦13勝〜2着5回〜3着1回という、ゲームみたいな成績を残して引退することになりました。
19戦すべてが思い出深いですが、中でも個人的に思い入れが深いのは以下のレース。
<2012年スプリンターズS>
2012年春の高松宮記念では先輩カレンチャンの後塵を拝したロードカナロア。
その後の函館SSでも2着惜敗で、ボクは「このあたりが限界かも・・・」と思っちゃいました。
世間もカレンチャンの次という評価で、わりと離れた2番人気での出走でした。
実際のレースでは完勝といっても良い内容でGT初勝利。
カナロアにとってGT初勝利だったのとと同時に、
ボクにとっては初の現地観戦勝利が初GT勝利ということになったんです。
http://banusitobakendou.seesaa.net/article/295137648.html
何度も現地観戦に足を運びながら、どうしても目の前で勝利を見ることがかなわなかったボク。
初めて目の前で出資馬が先頭でかけぬけていくのを見て、強烈に興奮したのを思い出します。
<2013年スプリンターズS>
前年王者として負けられない立場でのぞんだ今年のスプリンターズS。
前哨戦のセントウルSで敗れていたにもかかわらず、単勝1.3倍の断然人気。
勝ってくれるはずと信じてはいましたが、実際に先頭ゴールした時は前年同様に大興奮です。
2012年のレースでは初の現地観戦勝利をもたらしてくれましたが、
2013年の今年のレースでは初の口取りを体験させてくれました。
その後に一般レースでも口取り経験しましたが、GTと一般レースでは全然違うんですね。
馬場内の入って表彰式を待っている間の感動は一生忘れることはないでしょう。
http://banusitobakendou.seesaa.net/article/376592031.html
このように個人的にもたくさんの経験をさせてくれたロードカナロア。
デビュー前の調教で栗東坂路ラスト1F11.4秒というタイムを計時。
これだけで「この馬走るわ」と思いましたが、ここまで凄い馬になるとは思っていませんでした。
新馬戦圧勝した時も相手が弱いのかもしれないと思いましたし、
上述の通り、4歳春の時点ではこれが限界なのかもしれないと悲観的に見ていました。
ただ、3歳秋の京洛S〜京阪杯あたりの走りで「これは世界レベルかも・・・」と思ったのも確かです。
実際に世界レベルの走りを実践してくれたのですから本当に大したモンです。
この世界は結果がすべてなので致し方ないかもしれませんが、
ボクはユーイチ君が3歳秋〜4歳春に競馬を教え込んだことが大きな実になったと思ってます。
もちろんその後の岩田Jの勝負強さは称賛モノでしたし、
何といっても3歳春時点でカナロアの将来を見越していた安田先生の慧眼ぶりはさすがです。
カナロア自体が凄い馬だったのは間違いありませんが、
デビューから引退まで大きな怪我なくここまでしてくれた関係者の成果でもあると思います。
種牡馬代金19億5千万円というのも文句ナシの評価と思ってます。
父キンカメが21億、タキオンが18億、タイキシャトルが15億と言われていますので、
ディープの51億を度外視すればほぼ最高に近い評価です。
そして何よりうれしいのは社台SSでスタッドイン出来ること。
種付け相手を考えればやっぱり社台Gでなきゃどうしようもありませんし、
個人的には毎年の牧場見学で毎年会うことが出来るのが最高です。
競走生活の後半はもはや自分の出資馬という感触がなくなっていましたが、
デビューから約3年間、間違いなく自分の出資馬として大活躍してくれましたし、
これ以上の馬に出資できることは金輪際ないだろうと思っています。
そうはいっても、競馬の世界ではスター引退後は新たなスターが登場してくるのが常です。
カナロア級の馬に出会えることはないかもしれませんが、
現2歳ガリバルディを筆頭に、カナロアの後をついで玉ケン厩舎を盛り上げてくれる馬は出てくるハズです。
さらに数年後にはカナロアの子供に出資して・・・
なんてことも現実になってくるわけで、カナロアが見させてくれた夢はこの先も続いていくのです。
1月には京都で引退式が行われるとのこと。
現地に赴きたいのは山々ですが、引退式だけで京都まで行くわけにもいきませんので、
家でTVで最後の雄姿を拝むことにします。
その後は社台SSに移動することになろうかと思いますので、
来年のGWには必ず会いに行きたいですね。
これから第2の馬生が待っていますので、そちらでも存分に力を発揮してほしいと願っております。
※写真はロードサラブレッドオーナーズのご厚意により引用させていただいております。
ありがとうございます!